神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

鵜澤総明と内山若枝を結ぶ線


川上初枝=若林初枝=内山若枝=日高みほの人脈は広い。妹尾義郎の日記によれな、鵜澤総明ともつながっている。

昭和15年1月11日 内山初(ママ)枝女史来訪、事件の弁護に関してお話を承る。


    3月4日 午後一時、鵜沢総明先生を御自宅に訪れ、事件について御たづねをうけた。之は簡牛氏の好意で、今度自分の事件に御弁護をいたゞくことになったのである。


    5月21日 鵜沢総明先生が弁護に立って下さるゝことになった、内山さんが届書をもって来て下さった。


「事件」というのは、妹尾が治安維持法違反で起訴された事件。鵜澤や簡牛というと、天津教=竹内文献の信奉者として知られる人物だが、内山が天津教の関係者だったとは確認できない。むしろ、鵜澤と内山をつなぐのは川面凡児の線だろうか。『川面凡児先生伝』によると、大正3年12月13日に川面が創設した古典考究会の趣意書作成に関与した人物として秋山真之とともに鵜澤の名前が見える。内山と川面の関係については、昨年11月26日参照。