神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

むのたけじ氏と黒岩比佐子さん

今週の朝日新聞は、先月31日夕刊にむのたけじ氏のお元気そうな写真、昨日夕刊の「検証昭和報道」シリーズの「占領下の新聞」第1回でむの氏が敗戦の日に朝日を辞めたエピソードに言及していた。このむの氏からの黒岩比佐子さんによる聞き取りに基づいて岩波新書から昨年刊行された『戦争絶滅へ、人間復活へ−九十三歳・ジャーナリストの発言』によると、

十年ほど前、私は暗い海を羅針盤もなく漂っているように感じ、あらゆることに確信をもてなくなっていた。そのとき、航路を示す灯火になって導いてくれたのが、むのたけじ(本名・武野武治)である。


とあって、ノンフィクション作家黒岩さんが今あるのも、むの氏という恩人がいるおかげのようである。


今週の黒岩さんの書評は、同新聞夕刊に連載され、むの氏の名前も何度か登場する河谷史夫『記者風伝』(朝日新聞出版)であった。
記者風伝


(参考)「本よみうり堂