人類が初めて月面に着陸して四十年。当時、推理小説やSF小説が好きで、宇宙飛行士になりたいと思っていたちょっと変った小学生の女の子がいた。その子は、やがて本の世界から離れ、テニスコートの世界に夢中になり、お蝶夫人のように華麗に舞っていた。その女史も今は、古書展でおっさんをかきわけて明治大正期の雑誌を山のようにかかえ、ほくほくして家に帰り、自宅には古書の森を築いているという。
さて、この人は誰でしょう。
(参考)「(小学校)三年生ごろからは推理小説に読みふけり、ホームズ、ルパン、明智小五郎がヒーローになった。さらにSF小説に熱中し、宇宙飛行士になって宇宙旅行をすることを夢想する。周りの人々には、変な女の子だと思われていたにちがいない。(「人生最後の一冊」『読書のすすめ第12集』、岩波書店、2008年5月)
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『週刊朝日』に内澤さんが「忘れられない一冊」を書いてました。