神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

戦時下に再燃する図書館問題


たまには休刊日にしようかと思ったが、図書館ネタを投入。
柴田宵曲の日記(「柴田宵曲翁日録抄」)に謎の「図書館問題」なる記述がある。

昭和20年2月28日 午後森氏来。けふ日比谷図書館に寄られしよし。


    4月1日 午後日本タイムスに校正届け日比谷図書館に行きて管理係長といふ人に逢ふ。索然たり。


    6月6日 森氏より来信。図書館問題は打切を申出たりとあり。


    6月29日 森氏より来信。図書館問題再燃とあり。


「森氏」は森銑三、「管理係長」は秋岡梧郎と思われる。「図書館問題」が日比谷図書館絡みの問題とは断定できない。「図書館問題」とは何のことだろうね。

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岩波書店の「新編日本のフェミニズム」は、第11巻『フェミニズム文学批評』が斎藤美奈子解説で来月25日発売。

宮本三郎記念美術館では「宮本三郎と昭和の婦人誌展」。7月26日まで。

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永江朗氏は、内澤旬子さんの本に触れることが多いが、「読書日記(仕事以外)」『アスペクト』5月号でも言及している。

×月×日 斉藤政喜の文章と内澤旬子のイラストによる『東京見便録』(文藝春秋)。トイレルポである。『東方見便録』の続編だ。(略)私は子どものころから腹を下しやすく、外出の時はつねに「ここから最も近いトイレはどこか」だけでなく、「そのトイレが満員だった場合は次に近いのはどこか」まで考えている男である。この手の本を読むと心が安らぐ。