神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

戦時下の図書館人波多野賢一

波多野賢一は、昭和6年4月に駿河台図書館長就任、17年9月には日比谷図書館事業掛長となる。戦時下の波多野を三田村鳶魚の日記で見てみよう。

昭和17年7月16日 ○駿[河]台図書館に波多野氏を訪ふ。

  18年6月20日 日比谷図書館神道論攷、平田篤胤研究持参返済、波多野氏、前月より病気引籠中と聞く、依て手紙出す。

  18年10月6日 波多野賢一氏、四日逝去の由、嗣子千尋氏より報知、弔状出す。


波多野と共に図書館職員教習所の第一期生で、その後も図書館人としての人生を長く共にした秋岡梧郎は、波多野の死を「君は図書によって育ち図書によって生きて来たが遂に図書によって死んだのである」と惜しんだ*1

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分厚い渡辺京二『黒船前夜 ロシア・アイヌ・日本の三国志』(洋泉社)が出てる。
黒船前夜 ~ロシア・アイヌ・日本の三国志

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ジュンク堂池袋本店で、2月18日(木)19時〜松沢呉一(ライター)×沢辺均ポット出版代表)
ず・ぼん』15号(ポット出版)刊行記念 図書館の中からは見えないこと
誰ぞもこ〜そり来てる悪寒。

*1:「生粋の図書館人波多野賢一君」『図書館雑誌』37年10号、昭和18年10月