昭和24年2月、神保町の「らんぼお」で、多喜二祭の二次会が開かれていた。
壺井栄「袖ふりあう」*1によると、
一九四九年といえば、戦後の混乱の中からようやく秩序が生まれてきかかったころではなかろうか。おそらく戦後はじめて公けにもたれた多喜二祭だったと思う。神田の共立講堂から出た私たちは、三省堂近くのランボーへゆき、そこで二次会的に集り、おそらく何かアルコール分ぐらいは飲んだかと思うのだが、写真ではそれらしい様子がない。
宮本百合子全集に収録されている小林多喜二の母セキ宛昭和24年2月19日付けの百合子の書簡への注によると、多喜二没後十六周年を記念する戦後三番目の多喜二祭は、2月20日、神田の共立講堂で開かれたという。なお、百合子は欠席している。
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思文閣美術館では11月1日から「奇想の編集者宮武外骨展」。百万遍の古本市に来たらのぞきましょう。
『彷書月刊』で均一小僧の気まぐれ古書店紀行(金沢)を見たが、誰ぞらしき人は出てこなかった。
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青木正美『古本屋畸人伝』(彷書月刊連載)が、ちくま文庫から年内に出るそうで、ありがたし。
*1:『群像』11巻9号、昭和31年9月1日