藤原学「「昔の東京」という京都イメージ 谷崎潤一郎の京都へのまなざし」*1を見てたら、目新しい事が書いてあった。
従来、築地精養軒主人の北村家に谷崎を斡旋したのは、府立一中教師の渡辺盛衛とされてきた。しかし、藤原の発見によると、福井久蔵「教壇五十年」(『饗宴』第9号、昭和22年12月)に、次のように書かれているという。
谷崎君は父君の商業上の失敗から、家庭教師の口を相談されたので、亡妻の父がもとの北海道長官原保太郎氏を知つてをり、原さんは築地の精養軒と姻戚関係があつたので、その方へ口添をしたことなどもあつた
福井は、一中の国漢文主任、学芸部長で、渡辺の上司に当たるという。
なお、藤原氏は、執筆者紹介によると、京都大学大学院助教(建築論・日本近代文学)で、近く共著の『谷崎潤一郎 境界を超えて』(笠間書院)を出すらしい。
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今週は古本強化週間だすね。西・東を往復する人が多そう。