神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 満洲心理学会々員としての柿沼介


元満鉄大連図書館長で、満洲国立中央図書館籌備処嘱託の柿沼介東京帝国大学で心理学を専攻していたらしく、満洲心理学会の会員となっている。
西友秀『近代日本における人種・民族ステレオタイプと偏見の形成過程』(多賀出版、2005年1月)によると、

一方、満洲では1942年10月に千葉胤成を会長に、満洲心理学会の第1回全体研究発表会が新京市白菊町白菊厚生会館にて開催された。これに先立ち、4月18日に、満洲心理学会を設立することが、千葉胤成、柿沼介、内田辰次、熊谷謙太郎、寺尾清吉、安倍三郎、黒田源次、高山信司の8名により協議され決定されている。(満洲心理学会、1943)。


千葉は建国大学教授、黒田は満洲医大附属図書館長。満洲心理学会については、小谷野邦子「「満洲」における心理学 前半期における人物を中心として」『茨城キリスト教大学紀要』35号1に詳しいらしい。なお、小谷野と言っても、猫猫先生とは無関係(なのだろう)。


これで、誰ぞのブログに出てくる図書館人のほとんどが、わすのブログにも登場したことになるか。ん、大佐三四五とかいう人はまだか。