神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

モダンガール嫌いの柳田國男


大正12年に北澤秀一によって使い始められたという「モダンガール」*1柳田國男はこの言葉が嫌いだった。
『日本』昭和2年8月14日掲載の「国語純化運動(下)」によると、

近頃は又洋語の奴隷となつて、盛んに流行語の為めに追ひ廻されてゐる。例へば『モダンガール』とか『ハイカラ』とか実に不快極まる洋語が流行を極めて、どんな田舎までも行き亘つてゐる。


昭和2年には柳田が眉をひそめるほど広まっていたようだ。洋語としての「モダンガール」だけでなく、多分、生身の「モダンガール」も柳田のタイプではなかっただろうね。

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志賀直哉宛書簡集も無事出て、日本近代文学館で「志賀直哉をめぐる人々」展開催中。出勤のついでに寄れる猫猫先生はいいなあ。

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ウィリアム・ダドリー・ペリーは来日して青山学院にいたことがあるというが、本当だろうか。


『WB』を拾う。南陀楼綾繁内澤旬子けものみち計画の文豪擬獣化宣言(5)」は、松本清張=アンコウでした。そろそろ、独歩かと思ってたが、ハズレ。
文學界』にて「熊の掌と河豚」(黒岩比佐子)を見る。例の「楊逸さんを芥川賞受賞者にした女」の話も。8月12日参照。