神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

高島米峰山脈


日本一かと思うほど、あちゅ〜い。
百年ほど前の日本も暑かったようで、大正3年8月13日、高島米峰主催の忘暑会が、神田淡路町多賀羅亭で開かれた。


高島米峰「広長舌荘放言」『新仏教』15巻9号(大正3年9月)によると、

平井君だけは、菜食実験中とあつて、特別精進料理を召しあがる。(略)中にも、副島八十六君の議論、屡々脱線したると、野依秀一君が、浴衣の着流しで、椅子の上に胡座をかき、体に似ない大きな声で、怪気焔を吐きたるとは、最も人の視聴を惹いた。/(略)/何分、暑といふ敵が退却したので、拍子抜けがして、気焔もあまり揚りそうにない。そこで久津見君*1の建議に基いて、五分演説をするといふことになる。第一番が向軍治君で、お得意のローマ字論を唱へる。第二が平井龍華君で、漢語排斥、日本言葉復興といふことから、君が目下、三摩地に関する研究の結果を、日本言葉ばかりで書いて居るといふ苦心談。


この他、堺利彦や強健術の川合春充も出席。堺と、平井龍華こと、平井金三は出会っていたのだね。野依といい、川合といい、黒岩さんの好きそうな(笑)、豪華メンバーだ。


この他、多分無名な人ばかりと思うが、一応他のメンバーの名前も挙げておくと、林嘉陽、神奈倉真民、桑門藻太郎、本城安太郎、川島亀夫、武田芳三郎、渡邊海旭、亀谷天尊、吉瀬才市郎、境野黄洋、豊高鉉次郎、広井辰太郎。
境野黄洋は後の東洋大学学長みたいだす。

                                              • -


有隣堂本店が縮小するらしい。→「http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20080731-OYT8T00111.htm」。なくなる訳ではないが、ちと心配。