成田龍一『大正デモクラシー』(岩波新書)を読んでたら、都新聞社も襲われたことがあったらしい。大正2年2月10日のこと。
騎馬警官が突進したため、人びとは石を投げて対抗し、「大喧騒」の状況が議事堂を背景に展開され、「乱暴、狼藉、まるで当年の日比谷事件其儘」との有様であった。(略)
議会周辺にいた人びとは「都新聞は官僚新聞だ」と近隣の社屋に押しかけた。社内に入り込み、机椅子から電話まで破壊し、火をつけ、さらに国民新聞社、報知新聞社、やまと新聞社、読売新聞社、二六新報社を襲い、ガラス戸を破り内部を壊し、喚声を上げている。
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菊池仁『ぼくらの時代には貸本屋があった』(新人物往来社)。誰ぞは、貸本屋の時代を生きたかすら。
貸本屋そのものに行ったことがなくても、床屋さんで貸本マンガを読んでいる可能性はあるだすね。