神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 エヂソンバンド効果あり!


「エヂソンバンド」なる健康器具を坪内逍遥が使っていたことは、一昨年12月27日に言及した。
もう一人使用者を発見したので、報告しておこう。ヨコジュンさん、喜んでくれるかしら。


青野季吉日記』がそれだが、

昭和14年8月12日 ○夜、姉見舞。姉快活なり。エヂソン・バンドをしてゐる姉を見出す。


  14年9月5日 ○少し睡眠不足のやうなれど、頭軽し。エヂソン・バンドの功かも知れない。


  19年7月2日 久し振りにエヂソンバンドをかける。濡れ手拭の鉢巻と間えがへたりする。手拭のやうにとつた痕がほてらない。やはり多少の効目がある。尤も、頭が重いからかけたんではない。(十時半)  


逍遥の場合とは違い、効果があったようだ。ところで、戦時下にエヂソンバンドなんか使用したら、「非国民」ではないのかしら。

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文藝春秋 スペシャル』夏号の特別読物に、黒岩さんの「日本を愛した外国人たち」発見。
建築家にして、河鍋暁斎(きょうさい)の弟子、コンデル、じゃなかた、コンドルから話が始まるとは、タイムリーな。


岩波書店から日本近代文学館編『志賀直哉宛書簡集 白樺の時代』が3月27日発行予定だったはずだが、まだ出ていない。どうしたのだろう。