神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

山田風太郎一家の見た東京タワー


山田風太郎育児日記』(朝日新聞社、2006年7月)によると、

昭和35年2月16日 一家ではじめて東京タワー見物にゆく(日記本文参照)。


「日記本文」とは、山田が昭和17年11月25日以来つけていた日記のことだが、この頃の分はまだ刊行されていない。『育児日記』は、長女の佳織さんが結婚が決まり家を出るときに、山田が日記から子供について書かれた部分を抜書きしてあったものを贈ったもの。嫁に行く娘にとって、これ以上はない贈り物であったことだろう。


山田は、大正11年生まれ。昭和28年6月結婚。東京タワーを見つめる二人の傍には、長女5歳と長男2歳がいた。前年11月に忍法帖第一作となる『甲賀忍法帖』を刊行していた山田は、発展していく東京の風景の中に自分の作家としての未来を見ることができたであろうか。


追記:今週の「L25」に登場してた。

                                                                                            • -


NHK教育夜9時半から「おしゃれ工房」は今日・明日豆本づくり関係みたい。旧古書会館の時代、古通豆本などを買いに階段を4階だったかまで駆け上がり、日本古書通信社へ行ったっけ。女性2人と男性がいた気がするが、男性は八木氏か樽見氏(年齢が大分違うが、今となってはよくわからない)だったのだろうね。よく考えたら書肆アクセスでも売っていたはずだね。


R25的ブックレビュー」は詩集!