神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

童貞論のパック


岡崎武志氏の書棚には、童貞論の書物がパックされているらしい。
「古本屋の棚から見た新書あれこれ」(『古本生活読本』ちくま文庫、2005年1月)によると、

例えば、私が秘かに目をつけているのが、ちくま新書押野武志『童貞としての宮沢賢治』、小谷野敦『性と愛の日本語講座』(童貞論を所収)、そして渋谷知美『日本の童貞』(文春新書)だ。これだけ固めて童貞論が集中したことは出版史においても初めてのはず。著者はいずれも学者・研究者で「硬軟衝突の法則」にも合致する。風俗資料としても、二十年後三十年後に貴重なものになるはずだと、パック詰めにして本棚奥に保存してある。


小谷野敦『日本売春史』(新潮選書)は岡崎氏に贈られたみたいだが、『童貞小説集』(ちくま文庫)も献呈されるべきであったか。


追記:『これから出る本』11月上旬号によると、稲垣直樹『フランス<心霊科学>考』(人文書院)なる本が出るみたい。