2007-05-27 第一書房の二人の社員 出版 文藝 第一書房の社員の名前を著名人の日記で見ることができた。 斎藤茂吉の日記*1には、 昭和16年4月8日 来客(略)鍛代利通(改造)、(略)荑田貞二(文學士)、(略)木下(第一書房)等。 「木下」は、長谷川郁夫『美酒と革嚢 第一書房・長谷川巳之吉』に出てくる第一書房の編集部員木下嘉文と思われる。「荑田貞二」は、あの『指輪物語』の訳者の瀬田貞二(せたていじ。大正5年4月〜昭和54年8月。昭和16年東京帝国大学文学部国文科卒)かしら。 三木清の日記*2には、 昭和13年2月7日 本日第一書房の小川君来り、同社をやめる由。 この「小川君」は不詳。 *1:『斎藤茂吉全集』第31巻 *2:『三木清全集』第19巻