今日午後五時から歌舞伎座で中央公論七十年記念の招待会があった。緒方、正宗、谷崎(潤)、山川菊栄、佐々木茂索なぞのあいさつがあった。
とある。念のため、『中央公論社の八十年』(中央公論社、昭和40年10月)の巻末年表を見ると、確かに「中央公論社創業七〇周年記念式典」で、緒方竹虎、正宗白鳥、谷崎潤一郎らが祝辞を述べた*2ことが記されている。
中央公論社(現在は中央公論新社)は明治19年創業で、同年誕生の谷崎とともに育っていったわけだね。
ついでに、年表中、日まで記載されている谷崎関係の記載を拾うと、
昭和13年9月9、10、11、17日
14年1月24日、2月23日
16年11月9日
17年11月11日
20年11月1、5日
22年11月3日
23年12月8日
24年1月20日
27年9月6日、10月2日
30年11月4、5日
32年1月14日、12月10日
33年1月28日、2月5日、4月24日、6月10日
34年1月13日、7月31日、10月17日
38年6月4日
39年1月24日
小谷野敦氏作成の詳細年譜と全部突合したわけではないが、記載のない事項もいくつかあるようだ。
谷崎とともに歩んだ中央公論社の年表は、年譜の好きな小谷野氏が冬休み(そんなものはないか・・・)に「コタツ猫」(「うる星やつら」)となって、ゆっくり読むのにちょうどいいかもしれない。