岩波文庫の村井弦斎『酒道楽』の実物はまだ見ていないのだが、刊行を祝して同書に解説を書かれた黒岩さんに、弦斎ネタを贈ろう。と言っても、酒道楽そのもののネタはなく、食道楽関係のネタ。
大正5年3月10日 生田葵山君といっしょになり、三越へゆき、二時間ばかりをすごし、神田神保町の食道楽で夕飯をたべていると、富田君、土屋君がきたので、三人でカフエ・パウリスタへゆき、日本橋まで歩いていった。
神保町の「食道楽」という店は、「おとわ亭」のことだろうね。また、パウリスタは、銀座のパウリスタではなく、神保町のパウリスタと思われる。
「富田君」は、富田砕花と思われるが、土屋君は誰だろう?土屋文明?
追記:「書物蔵」は最近更新がなく、「猫を償うに猫をもってせよ」は引き続きプライベートモード中。楽しみが少なくなってしもうた・・・