神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『戦後「翻訳」風雲録』(宮田昇著)から


   この間、出版物の内容は、大きく変わった。福島正実の創作
   は、児童物を除いて市場から姿を消して、SF作家も、光瀬
   より少し前、星新一(1926〜1997)が死んだが、全
   体として勢いがない。だが、福島の翻訳したハインライン
   『夏への扉』、アシモフの『鋼鉄都市』は、重版をし続けて
   いる。その二つとも、SF黎明期に、彼が紹介したものであ
   る。