2005-12-18 『戦後「翻訳」風雲録』(宮田昇著)から 文藝 この間、出版物の内容は、大きく変わった。福島正実の創作 は、児童物を除いて市場から姿を消して、SF作家も、光瀬 より少し前、星新一(1926〜1997)が死んだが、全 体として勢いがない。だが、福島の翻訳したハインラインの 『夏への扉』、アシモフの『鋼鉄都市』は、重版をし続けて いる。その二つとも、SF黎明期に、彼が紹介したものであ る。