神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

森達也もSFを読み小説を書いてた


『出版ダイジェスト』10月21日号の森達也「最も充実した読書の時期」を見る。
森氏は、高校進学後、ラブクラフトやサキ、ブラックウッドや夢野久作などの怪奇小説ばかりを読み耽ったり、アシモフ、クラーク、J・ティプトリー・ジュニアやラリー・ニーブン、フィリップ・K・ディックハインラインなどSFばかりを読んでいた時期があるという。これでは、まるで誰かさんといっしょではないか。もっとも、森氏は、坂口安吾織田作之助壇一雄など、破滅型作家の私小説に夢中になった時期もあるというので、ちょっと違う点もある。そして、森氏は、読むばかりではなかったという。

読むだけではない。恥ずかしいから小声で言うが、自ら書こうとした時期もある。庄司薫が『赤頭巾ちゃん気をつけて』で芥川賞を取ったときは、中学一年生。読んだのは高校に入ってからだったけれど、これなら自分にも書けると考えた。


この頃の森氏は、必死に練習すればオリンピックで金メダルを取ることや、大ファンだった麻丘めぐみと結婚することも不可能ではない(笑)と考えていた時期でもあるという。わしも中高生時代の妄想を思い出すことがあるが、とても人には話せない内容である(汗

                                                                          • -


佐野眞一『目と耳と足を鍛える技術』(ちくまプリマー新書)で推薦する百冊のノンフィクションの中に内澤旬子『世界屠畜紀行』が入ってました。
猫猫先生の『日本の歴代権力者』(幻冬舎新書)は、『週刊新潮』に書影付で登場。なぜか猫猫先生にいつも好意的な新潮。