神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

岩波新書『国文学五十年』(高木市之助著)から


   いつだったか、三高入学の時にどういう本を読んだか、入学試験の準備に何をやったかということをアンケート風にさる受験誌に書かされた。末川博さんと金森徳次郎さんと私の三人が書いたんですが、三人とも受験時代に何を勉強したかということよりもほかの話を書いているんですね。私の書いたことは、受験勉強のことよりも、下鴨の−その頃私の家はそこへ移っていた−神社の森で受験勉強をしました。樹蔭のきれいな川の上へハンモックを釣ってその上で受験勉強した。受験勉強の他にきまってワーズワースの本を一冊眠けざましに持っていって読む。



今や、世界遺産となった地。もはや、ハンモックで受験勉強なぞ、できない・・・(が、古本祭はできちゃったりする)