2005-11-11 天牛書店 古本 『本はこうして選ぶ買う』(谷沢永一著)から (市は)取り引きだけでなく、業者にとっては知識を仕込む道場とも言えよう。萩ノ茶屋に出店している津田喜代獅さんは、私は市を欠かしたことはおまへんで、と自慢していた。確かに然りで、市へ一遍も出たことのない天牛新一郎さんは、古本の知識は零であった。 大阪における古本の廉価販売といえば、それは天牛、と相場が決まっていたけれど、天地(書房)が店を開いてからは、どちらかといえば天地、という評判が立つようになった。