神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

福島正実の長男加藤喬

『小説現代』昭和53年2月号に半村良の日記が「例によって」と題して掲載されている。 (昭和五十二年)十一月某日水曜日 (略) 夜書くつもりでスタッフ全員と昼間はガヤガヤ。全員と言ったって竹ちゃんと小沢女史と私の三人。小沢さん歯医者へ行くので四時…

『生長の家』を購読する北一輝

『北一輝 霊告日記』(第三文明社、1987)に次のような一節が。 (昭和十年一月二三日) 昨日妻歯ヲ傷ム。余ガ取リ始メタル「生長の家」ナル雑誌ヲ読ミ居ル中ニ傷ミ去ル。今日妻一人誠ニ不思議々々ト思ヒ見ル毎ニ頭頂ニテ催眠術々々々ト教ヘラル。夕方余ニ語…

SF作家半村良とムー大陸

仲小路彰がムー大陸を紹介した『上代太平洋圏』(世界創造社、昭和17年5月)を私が知ったのは、藤野七穂「偽史と野望の陥没大陸“ムー大陸“の伝播と日本的受容」『歴史を変えた偽書 大事件に影響を与えた裏文書たち』(ジャパン・ミックス、平成8年6月)と思…

『近きより』に仲木貞一の近況報告

正木ひろし発行の『近きより』第四巻第四号(四周年記念号)、昭和十五年四月に誌友有志のアンケート掲載。その中に仲木貞一の回答もある。 著述業 仲木貞一 一、きびきびした気持のいい雑誌です。 二、も少し大乗的になられること。 三、日本神代文化に関す…

総長と学長の違い(その2)

上記については、「総長と学長の違い」(2011年1月21日)にエントリーしたところであるが、需要があるのか、今でも検索して来る人が多い。そこで、『京都大学大学文書館だより』24号、平成25年4月掲載の北原保男「京都大学百年史にも載らない小さな出来事ー…

山田爵と仏文学者たち

『福永武彦戦後日記』(新潮社、2011)に森茉莉の長男山田爵登場。 (昭和二十年)九月十八日 (略)本郷の渡辺さんの家で山田ジャツク君、草野さん(後に河村君)と四人でもちよりの材料により食事。御飯をたき僕も仲間に加へてもらふ、時に三時。夕方ジャ…

煥乎堂の福永武彦

『福永武彦戦後日記』(新潮社、2011)から。 (昭和二十一年)四月二十一日 (略)高橋*1夫妻と共に水曜一番の汽車にて高崎に赴く約束を取極む。前橋に一軒家あきてある模様なり。家賃一五〇円。その節は出来得べくばカンコ堂に勤めんとす。その交渉も亦。 …