『三密堂書店最新入荷情報』平成29年5月号を入手。橘呂尚(水野杏紀)「百年三代続く古本屋さん、三密堂書店」によると、三密堂書店は大正6年開店で、もうすぐ100年になるという。『京都書肆変遷史』(京都書肆変遷史編纂委員会、平成6年11月)によると、大正元年頃下京区寺町通仏光寺下ルで森下政治郎により創業、昭和5年以降現在地に移転とあるが、大正6年創業が正しいらしい。10年前に二代目は亡くなり、三代目が御母堂と共に店を運営しているという。そう言えば、わしが行く時はたいていお婆さんがおられる。三密堂の100円均一コーナーには時々驚くべき稀こう本が紛れていて、林哲夫氏や山本善行氏など関西の古本者にここで拾った100均本を語らせたら一冊の本ができるくらいのエピソードがあるだろう。本が中々売れない厳しい時代だが、110周年、120周年と地道に続いていってほしい古本屋である。
ちなみに、目録で気になった本は、
48 人界の奇異 神界の幽事 少シミ汚 物集高見 大11年 9500円
71 みふみかたどり(神典形象) 函 松浦彦操 大東出版社 昭15年 12000円
85 コヨミ・暦・CALENDER 扇 函少イタミ 林信二郎 昭47年 2冊 6000円
86 オノコロ島及び国生み神生み 日本民族研究叢書18 冊子 イタミ 木村鷹太郎 日本民族協会 大15年 5000円
90 神性の体験と認識 日本より全人類へ 裸本背イタミ 三浦関造 日東書院 昭5年 3500円
126 岡田虎二郎先生語録 小林信子 静坐社 昭47年 2500円
133 妖怪 吉川観方 京都アドコンサルタント 昭41年 3500円
