神保町系オタオタ日記

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小島威彦の弟小島秀雄海軍少将の経歴

小島威彦の弟秀雄については、「海軍少将小島秀雄」で紹介したが、『日独文化交流の史実』(財団法人日独協会、昭和49年3月)の「執筆者紹介」に詳しい軍歴が出ていた。

明治29年4月5日出生、海軍兵学校卒、独語専攻二ヶ年の後、独国留学(1923-25)海軍大学校卒。
職歴、連合艦隊参謀、揚子江砲艦々長(満州事変、支那事変に遭遇)、海軍兵学校教官(戦史と初級兵術)、海軍省副官、在独日本大使館附海軍武官(1936-39)、軍令部課長(ヨーロッパ事情)、香椎艦長(大東亜戦争に遭遇しシンガポール方面に行動)、軍令部出仕(戦況判断と政府大本営連絡会議での説明担当)、在独日本大使館附武官(1943年12月シンガポール発潜水艦にて赴任、1944年3月着任、ドイツの敗戦と共に米軍により米国に抑留され終戦の年昭和20年12月帰国)(海軍少将)。
戦後は北海道において牧場および海草化学工場の建設経営に参加、講和発効と共に東京に帰還し、日独協会の再建に当り、常務理事となり、更に副会長にもなり、現在に到る。日本の勲章は海軍在役中、旭日および瑞宝の三等を、またドイツからは戦後1954年に大功労十字章を受く。

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猫猫先生は、まだ『文藝春秋スペシャル』春号の坪内祐三「借金をするなという父の教え」を読んでいないようだ。