読売新聞の「よみうり堂から」によると、先日の読売文学賞贈賞式で、黒岩比佐子さんの実母が明らかにしたとして、パソコンに、ヘレン・ケラーをはじめ執筆予定の5人の名前が入力されていたという。某婦人記者を含めて、3作予定されていたことは、昨年11月21日に言及したが、他にまだ2作存在しことになる。このほか、書斎の机の片隅に貼ってあった紙切れには、
「のぼせ上がるな!慢心するな!」
「ガンで亡くなった人たちのことを思え」
「いいものを書くヒケツ−−近道をしないこと!」
と書かれていたという(「古書の森日記」でその紙切れが見られる)。1番目と3番目は、ノンフィクション作家に限らず、すべての人が肝に銘じるべき言葉だろう。
(参考)「古書の森日記」昨年7月14日
私にあと10年という時間が与えられるなら、あと4、5冊は本を書けると思うのだが……。10年が贅沢だというならあと5年でもいい。少なくともあと2冊は書きたい。その構想はすでに、頭の中ではでき上がっている。それ以外に、ネタとして考えているものが2、3冊ある。なんとか頑張って書き続けたい。それが、このブログを読んで応援してくださっている方々に対して、私ができる唯一の恩返しだと思うから……。
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加藤百合『大正の夢の設計家 西村伊作と文化学院』(朝日選書、1990年1月)の「あとがき」に、
この本で名を挙げた人々、特に堺利彦、沖野岩三郎、大石誠之助、石井柏亭、菊池寛、末弘厳太郎などについては、「大正的なもの」に注目するために、それぞれの人の一面しか書き残せなかったことを残念に思います。
加藤さん、黒岩比佐子さんの『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』を読んだかしら。
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