久米正雄の趣味としては、ゴルフ、テニス、ダンス、写真、野球などが知られているが、35ミリ映写機も趣味だっとという。おそらく、それで撮影したと思われるのが、次の岡本綺堂の日記*1の記述。
昭和2年4月25日 改造社の芥川君が来て、文学者の日常生活を活動写真に撮影したいから承諾してくれといふ。その写真には久米正雄君が自から撮影するのである。兎も角も承諾。（略）芥川君から速達が来て、久米君は明日午後一時過ぎに来るといふ。
4月26日 午後二時ごろに久米君が改造社の上村君*2と撮影技手三人をつれて来訪。先づわたしの家の入口を撮影、書斎と応接間にゐる私を撮影、一時間ほどを費して去る。普通の写真とちがって、活動写真の撮影であるから、何かと混雑した。
ん、猫猫先生が例によって詳細年譜を作っている予感。
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東京堂書店の今週のベストセラーに黒岩比佐子さんの『パンとペン』が復活。増刷も決まったとのことで、めでたい。
1 暗殺者の森 逢坂剛 講談社
2 「ワル姫さま」の系譜学 鹿島茂 講談社
3 パンとペン 黒岩比佐子 講談社
4 マボロシの島 太田光 新潮社
5 黒沢清、21世紀の映画を語る 黒沢清 ｂｏｉｄ
6 「トキワ荘」無頼派漫画家・森安なおや伝 伊吹隼人 社会評論社
7 三島由紀夫と戦後 中央公論特別編集 中央公論新社
8 東京大学で世界文学を学ぶ 辻原登 集英社
9 夢の遠近法 山尾悠子 国書刊行会
10 ロードサイド・クロス Ｊ．ディーヴァー 文藝春秋
