神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

国際UFO観測隊極東本部

平野威馬雄といっても、平野レミの父親としてしか知らない人が多いかしら。威馬雄の『それでも空飛ぶ円盤は飛ぶ!』(高文社、昭和35年5月)によると、昭和34年7月24日の『内外タイムス』の「おとぼけ記者参上」で、宇宙友好協会理事松村雄亮が記者との対談で、次のように語った。

−−研究グループがあちこちにありますね。
松村−−八つほどね。私が研究連合というのを作ったんですが、ロンドンに国際UFO(未確認飛行物体)観測隊があって、私は極東地域の調査員です。年に一−二回観測デーがあって、本部の指令で各国が働らいています。

国際UFO観測隊の極東調査員とは、『昭和33年版航空年鑑』によると、

国際UFO観測隊極東本部(Hq.Far East,International UFO Observer Corps)
(IUFOOC−FE)
極東本部 横浜磯子郵便局私書函18号
設立年月日 昭和31年8月1日
目的 未確認飛翔体(UFO)の動向を探求すべく全世界の同好の士や民間研究団体に依って結成されたUFOの国際調査機関で、国際総本部は英ロンドンに在る。
代表者
極東地域調査委員 松村雄亮
中部日本地区調査委員 荒井欣一
関西、南日本地区調査委員 高梨純一
岡山地区調査委員 畑野房子
九州地区調査委員 上島初太郎
昭和32年中の活動 国際空飛ぶ円盤観測日、UFO特別国際観測、UFO緊急警戒態勢等に参加し、UFO極東会議を開催、新聞、雑誌、放送局に資料を提供し、財界代表者招聘の下に東京天文台長宮地博士の自然現象説に対する反証説明、並にUFOの世界情勢説明会を開く。

畑野は岡山の高校教師で、夫の安井清高は、日本で最初に宇宙人と会見したと称する英語塾経営者。二人とも今は、何をしているだろう。

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柏井壽『京都 夏の極めつき』(光文社新書)。しっかり、下鴨納涼古本祭りも出てました。

京都 夏の極めつき (光文社新書)

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