神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

幻に終わったファンタジー・怪奇恐怖小説の同人誌

昭和38、39年頃、島内三秀氏(桂千穂氏)、長谷邦夫氏らによって、怪奇小説の同人誌を作る計画があったことについては、6月1日に言及したところである。これは、昭和37年のことだったと判明。
宇宙塵』54号(昭和37年3月)の「宇宙塵さろん」によると、

島内氏と新しい同人誌を企画中です。内容は、SFや推理物からはみ出たファンタジイ・怪奇恐怖小説。四月に発刊の予定で現在のところ同人募集中です。会名・誌名・会費なども未定ですが三月中旬に決定するつもりです。「宇宙塵」に御紹介願えれば幸いです。(後略)[長谷邦夫]

55号(37年5月)には、

幻想同人誌の計画、三月十八日に第二回の会合をやったのですが、集まったのはたった三人、いささかゲンナリしました。作品のほうも、戸倉、片岡、島内、桂の諸氏と小生という状態で、どうも最初の意気ごみが空転した感があります。もう少し発刊を延期して、作品が揃った時に第三回目の会合を持ち、細目を決定します。じっくり腰をすえてやるつもりです。[東京・長谷邦夫]

kokada_jnet氏が、長谷氏に尋ねたところでは、この同人誌の創刊の経緯は、

宇宙塵」(SF同人誌)の柴野先生の紹介で
あなたが書きたい「怪奇小説」なら、小野耕世さん、桂千穂さんが
いますよ。同人誌作ったらどうでしょう?
そんな提案をされていたんです。しかし、実現はしなかったんですね。

だったという。おそらく、第三回目の会合は、開催されなかったのだろう。

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8月11日(水)〜16日(月)「下鴨納涼古本まつり」。一年中夏休みみたいなおっさんでいっぱいになるのだろうなあ(笑)

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腰は痛いし、目はしょぼしょぼするし、年だすね、これは。