神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

日本初のUFO研究団体だった松村雄亮の空飛ぶ円盤研究グループ

日本のUFO研究史を書き換える発見かもしれない。某年鑑の昭和34年版に宇宙友好協会が出てくるが、その前年分を見ると、同協会は出てこないが、空飛ぶ円盤研究グループという団体について次のような記載がある。

空飛ぶ円盤研究グループ(Flying Saucer Research Group in Japan)
(FSRG−J)
本部 横浜磯子郵便局私書函18号
支部 東京、札幌、大阪、福岡、沖縄
設立年月日 昭和28年4月17日
目的 世記[ママ]の謎“空飛ぶ円盤”の正体探求に世界の同好団体と協力、情報、資料の交換を行い、航空の面からこれらの自主的研究を行う純アマチュア国際的研究機関
代表者 松村雄亮
名誉顧問 ブリンスル・ル・ポア・トレンチ侯爵
コーラル・ローレンゼン
ハインリッヒ・ラガッヅ
会員数 約620名*1
昭和32年中の活動 第3、4、5回の空飛ぶ円盤国際観測に参加したほか、京都大学の円盤展覧会に資料を提供、その他各種の国際的行事に参加し、米、ソの当局者も再三来訪、懇談す。海外向けにUFO NEWS REPORT、国内会員向けにUFO NEWS DIGEST(英語版)を発行。

創立年月日欄に昭和28年とある。これが正しいとすると、従来日本初のUFO研究団体とされてきた昭和30年7月創立の「日本空飛ぶ円盤研究会」(JFSA)より2年も古い団体が存在したことになる。

顧問のローレンゼンは、角川文庫の『UFO』(昭和50年)の著者のようだ。「京都大学の円盤展覧会」とあるが、「さすが、京大!」というべきか、「とほほ・・・」(笑)というべきか。

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誰ぞ向きの本が出てた。貴志俊彦満洲国のビジュアル・メディア―ポスター・絵はがき・切手』(吉川弘文館)。
満洲国のビジュアル・メディア―ポスター・絵はがき・切手

*1:昭和32年版では、約480名。34年版には、会員数の記載なし。