善行堂が「オタどん用に」と、とっといてくれた『あく趣味』という雑誌3号から6号までの4冊。「これはまたわしの好きな悪趣味なタイトルだなあ」(^o^;)と思って、目次を見ると、意外や、真面目な民俗学の同人誌だった。うーむと思ったが、安くしていただいたのとわしの好きなガリ版の同人誌だったので、買って帰る。調べてみたら、2月7日に紹介した『方言月報』のメンバーが出してた同人誌だった。「古本が古本を呼ぶ」とは、こういうことだなあ。
本号の目次は、
横井村の奇習と伝説 嶋村知章
ふとん雑考 桂又三郎
備前俚言物語(一)梟の啼声 嶋村知章
備中南部の真田組歌
夜鷹考 矢部苞
安部晴明の墓
岡山古(ママ)昔物語(一) 桂又三郎
横井村の奇習と伝説補遺
『あく趣味』と名付けた理由は創刊号を見ればわかるかもしれないが、どこの図書館も所蔵してないようだ。国会図書館が4号と5号、岡山市立中央図書館がOPACに登録されていないものの何冊か所蔵しているようだ。1979年に奥山書房が複製版を発行しているが、4号から6号までである。1号から3号までは見つからなかったのかなあ。3号から6号までを通して、同人は嶋村知章、武田鋭二、矢部苞、吉田黙平、桂又三郎の5人。5号と6号には発行部数80部との記載がある。6号まで発行して、題名を『岡山文化資料』に変更している。
追記:関西学院大学図書館が1号から6号まで所蔵していた。