神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

生方敏郎肝入りの生方会と石橋湛山

生方敏郎の「略年譜」は詳細年譜になりつつあるが、石橋湛山の日記にも新たなネタを発見。

昭和23年1月7日 終日東京在邸。午後生方敏郎氏来、古人今人再刊したき由。

    2月10日 午後二時頃より生方敏郎氏のあつせんに依り芸術家の集会を事務所に催す。中澤弘光、本山荻舟、馬場恒吾、鈴木文史朗、小汀利得氏等参会。

    3月10日 午後一時より生方敏郎氏肝入の会合[生方会]を催す。徳川夢声、岡村千曳、煙山専太郎、鈴木文史朗、中澤弘光、本山荻舟、村松梢風島村一郎、小峯柳多等の諸氏集合、面白し。午後四時頃終る。

    4月7日 午後一時より生方会開催。杉森孝次郎、煙山専太郎、田中孝子、関為之祐等の諸氏来集、夕刻まで歓談。

    5月11日 午後一時より生方氏肝入の会合を催す。(略)煙山、本山、村松、杉森、猪間、関、徳川[夢声]、馬場、生方の諸氏参会、頗る賑かなり。

    6月15日 午後生方氏肝入の会を開く。集る者常連の外岡村千曳氏、武林夢[ママ]想庵等、石井光雄氏もたまたま来たりて参会。

*[ ]は、編者による註。

目黒書店の階上にあった石橋の「自由思想協会研究会」の事務所で開催された生方会だが、公職追放中の石橋の政治活動とされた事務所を閉鎖したため、数ヶ月で終了したようだ。

生方については、森氏が研究対象としているようなので、中堅の研究者になったら、評伝を書いてくれるかもしれない。

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古本屋ツアー・イン・ジャパン氏が静岡の古本屋へ、トチゲキしてた(「http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/」)。もう少し早ければ、するが書房の閉店に間に合っていたが。

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丸善の「高山宏の本棚」見ますた。どうということはないが。