神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『団体総覧』に見る戦前のおもしろ特種団体

『団体総覧』(大日本帝国産業総聯盟団体研究所、昭和9年9月)は、五山堂書店から復刻されている。同書の「特種団体」の章を見ると、南洋協会、社団法人日本図書館協会、風俗研究会、社団法人帝国ローマ字クラブなどについて詳しい説明があるほか、「其他の特種団体」として、次のようなものがあがっている(名称・所在地のみ記載)。

・古典社 沼津市住吉町・・・『古本年鑑』を刊行。これは、書物蔵氏が『文献継承』14号に詳しく書いているらしい。

・人生創造社 千葉市向寒川二五四・・・石丸梧平が主宰。

・図書研究会 豊島区池袋三ノ一四二二・・・昭和3、4年に『新刊書総目録:内務省重要納本の実査記録』を刊行。誰ぞが、詳しいことを知っているか。

・図書館事業研究会 牛込区津久戸町・・・毛利宮彦が主宰し、『図書館学講座』を刊行。

・日本心霊学会 京都市河原町二条下ル・・・渡邊藤交が主宰。人文書院の前身。

・日本神霊協会 名古屋市西区紙漉町一ノ六・・・宇佐美景堂の主宰か。

そのほか、中野区江古田二ノ七九一に「東京シエパードドツク研究会」なんてのもあったらしい。

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やり玉にあげられた独立行政法人労働政策研究・研修機構の職業紹介で司書を見てみる→「http://cmx.vrsys.net/JS/CCS_js_02.php?sysmode=s&mylistframe=&jobframe=&PHPSESSID=&keyword=%8Ei%8F%91&target=0

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大阪市立中央図書館の宇崎純一展に負けじと、神戸文学館では「SF幼年期と神戸」展が始まった。