神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

野依秀市と妹尾義郎


妹尾義郎日記で見つけた野依秀市を記録。

昭和8年10月13日 午後六時から時事新聞講堂で、帝都仏青発会記念講演会が開かれ出講した。林霊法君開会の辞、浅野研真、倉田百三氏、次にわし、岡本かの子女史、武田豊四郎、江部鴨村、野依会長といふ順で進んだ。今ばんのところは自分がリードした気がした。


    11月13日 六時から帝都仏青の発会記念講演会で自分も講師の一人となった。林、浅野、倉田百三、妹尾、岡本かの子武田豊四郎、江部鴨村、野依秀市といふ順序。盛会であった。


  9年6月15日 午後六時から山水楼で野依秀市氏編さんになった国民仏教聖典の祝賀会があった。林君の関係から顔を出した。望月圭介氏や前宗教局長の下村寿一氏などお歴々が見えてゐたが、わしには関係のない人々のみ。また真に仏教生活をしてる人々でもないやうな連中の集りでさびしかった。金二円の会費が惜しかった。


  14年4月8日 真宗会館に開かれた花祭の会に出席。野依氏の紹介で、江部鴨村氏の後をうけて感想を発表した。野依氏の好意を謝す。


「帝都仏青」は、野依が創設した帝都仏教青年会のこと。『国民仏教聖典』は、野依が創立した秀文閣書房から昭和9年4月刊行。妹尾は、「仏教と平和運動」を執筆。佐藤先生の専門よりも、ma-tango氏の専門(?)関係の人が多い。


新刊の小田光雄『古本探究3』(論創社)にも野依への言及あり。

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ツイッタ一ばやりか、ナンダロウ氏や退屈男氏のブログの更新がされず。くうざん先生もそうだ。


「北方人日記」さんが田中栞『古本屋の女房』に言及していたので思い出したが、同書46頁に出てくる黄麦堂石川町店が閉店したらしい。「古本屋ツアー・イン・ジャパン」昨年2月7日分参照。ここに出てくる同店を譲った「今はインターネットで売ってる」人が、田中さんのご主人だ。