神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

貫名駿一と野口復堂(貫名善四郎)


ヨコジュンさんが、ヴェルヌの翻訳ではないとし、もしオリジナルとすれば実質上の日本最初の科学小説(SF)とする*1『星世界旅行 : 千万無量 一名・世界蔵. 第1編』(私家版、明治15年6月)。著者が貫名駿一といい、発行地は京都。ヨコジュンさんは、「この書が刊行されたころ、京都で詩と文章の雑誌<京華新誌>を主宰していたという以外に、手がかりがない」としている。この記載の出典は、『明治新聞雑誌関係者略伝』と思われる。同書には、

貫名駿一 ぬきなしゆんいち 京都において明治一二年四月二八日創刊した『京華新誌』に初号より第一〇号まで編輯長兼印刷と署名、のち編輯長として第一四号まで署名。この雑誌は翌明治一三年四月第二〇号で廃刊するが、第一五号以下には、この人の署名がない。漢文、漢詩、和短文を載せた雑誌。


とある。この貫名だが、京都の貫名というと、貫名善四郎、後の野口復堂が浮かんでくるが、善四郎は元治元年生まれとされるので、無理か。親戚かしら。


(参考)「http://homepage1.nifty.com/boddo/ajia/all/eye3.html

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「オタどん、大地に立つ」ことも考えたが、アブナイ、アブナイ。誰ぞと「運命の出会い」になるとこだったか・・・

*1:「近代日本奇想小説史 または、失われたナンジャモンジャをもとめて」第6回の「ヴェルヌ・ブームの果たした役割」。