神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

大伴昌司とムー大陸


大伴昌司について知らない人には、まずはウィキペディアの「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%B4%E6%98%8C%E5%8F%B8」を読んでもらおう。まあ、要するにオタクの元祖みたいな人である。さて、戦前大東亜戦争の正当化にも利用されたチャーチワードのムー大陸説は、戦後大陸書房から『失われたムー大陸』(昭和43年3月)として刊行された。大伴は、早速『週刊少年マガジン』の昭和43年5月26日号のグラビア「最新特だね図解」で「海に消えたムー大陸」の特集をしている。絵の担当は、石原豪人水木しげるなどの豪華メンバー。参考文献として、前掲書のほか、石田英一郎マヤ文明』(中公新書)、トール・ヘイエルダール『アク・アク』(光文社)、E・B・アンドレエヴァ『失われた大陸』(岩波新書)、H・キューン『人類文明史』(みすず書房)があがっている。


(参考)石原豪人については、中村圭子編『石原豪人 「怪奇」と「エロス」を描いたイラストレーター』(河出書房新社、2004年)
石原豪人 (らんぷの本)

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大正13年
1月 「夜桜」→4月、「靴」→7月、<結婚は永くかかる>→文藝春秋
2月 <まごころ>→削除、<「あの時」の子供たち>→3月随筆、<遠方から〜>→<遠くから〜>
3月 <まごころ>→女性
4月 <文藝の職業化に就て>→3月改造、<雅俗の弁>→5月女性
5月 <文藝の職業化に就て(続)>改造
8月 <時評二重出版に就て>演劇新潮
11月 <〜を憶ふ>→<〜を懐ふ>

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東部古書会館は「誰ぞ」でも迷ったらしい。迷いそうなのでやめておいて正解であった。しかし、「ほほへほ氏」は迷わずに到達しているのであった。


今週休みのはずの黒岩さんの「手紙」(読売新聞の書評のこと。4月27日参照)が強烈。大伴昌司をほっぽといて、シコシコ調査をする。ぺリアン女史についての2006年5月31日同年11月1日を読んでおきませう。