ナチスのイデオローグの一人アルフレート・ローゼンベルクの『ニ十世紀の神話』は、戦前三笠書房版と中央公論社版の二つの訳書が刊行されている。どっちも所蔵しているが、まあ何を言っているのかわからないような内容で読み通せるような代物ではない。しかし、日本に関する記述の中に面白いものを発見した。中央公論社版(吹田順助・上村清延訳)の514頁に、
日本の(原著には、「支那の」としてある)評論家若宮卯之助は、新しい大亜細亜運動は、亜細亜の文化と経済とを欧羅巴の進撃に対して確保することを目的とする、といふことを主張した。亜細亜議[ママ]会(原文にはGesellschaft Asia-gi-Kwaiとある)なる結社の綱領は等しく、有らゆる亜細亜人の向上を要求してゐる。大隈伯は日露戦争の後を受けて汎亜細亜協会を創立した。
亜細亜義会が出てきた。同会は、明治42年6月、ファドリー、バラカドッラー、イブラヒム、頭山満、犬養毅、大原武慶、河野広中、中野常太郎、中山逸三、山田喜之助、青柳勝敏により、設立された団体で、波多野春房もそのメンバーだった。
(参考)若宮卯之助については、2006年5月24日、同月27日、本年3月13日。
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なんか80年代を思い出させるような事が多いだすね。栗本薫、山下武、マイケル。「スリラー」のプロモーションビデオというと、「DAICON」のオープニングアニメ、とか「愛國戰隊大日本」まで思い出す。