大日本同志会*1については、岩村正史『戦前日本人の対ドイツ意識』に詳しい*2。『昭和十八年版日本文化団体年鑑』を見てたら、同会が出てきたので紹介。
昭和17年11月現在の役員として、
会長 松本徳明(独逸ボン大学哲学部名誉教授、ドクトル・フイロソフイー)
常任理事 杉山謙治(早稲田大学教授、同大学練成部副部長)
藤澤親雄
黒田礼二
池田林儀
理事 野津謙(大日本産業報国会厚生部長、医学博士)
坂戸智海(大正大学教授、ドクトル・フイロソフイー)
佐藤鐵馬(陸軍大佐)
長谷川昇(東京市戦時生活局長兼記念事業部長)
監事 井村平次郎(横浜正金銀行哈爾浜支店長)
このうち、池田、坂戸、長谷川は岩村氏の書にも出てこない人物だ。
会の「設立の目的及事業」を見ると、
本会は皇運の本義を体認し、之が宣布に挺身せんとする同志を以て組織し、我国最高最強の智識動員の実践により、内外思想戦に先進するを以て目的とし、次の事業を行ふ。
一.対内的
イ.思想戦に関する調査、研究並に企画
ロ.思想戦士の指導練成並に之が全国的組織、配置、編成
ハ.思想博物館の建設
(略)
思想博物館は、大東亜博物館同様、幻で終わったのだろうね。思想戦士も何人養成したか知らないが、戦争には負けっちゃたね、しょぼーん。思想戦士より、機動戦士を養成した方がよかったみたい(笑
追記:池田は、猫猫先生の教示によると、「北原白秋の二番目の妻だった江口章子と駆け落ちした人」とのこと。ヒトラーに関する著書がある人としか知らなんだ。
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『図書』10月号を見てたら、来月刊行予定の本として、ヨアン・P・クリアーノ/桂芳樹訳『霊魂離脱とグノーシス』が挙がっていた。
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奥村敏明『文庫パノラマ館』(青弓社、2000年10月)の巻末「全日本文庫本総覧」(明治〜昭和20年代)を見てたら、猫猫先生作成のリストにもない文庫がいっぱい。奥が深さう。