『催眠術医術治病新論』(名古屋心理療院、明治38年8月)なる著作のある赤塩精の正体が判明した。
三村竹清の日記によると、
大正6年5月2日 午前 伊勢赤塩未亡人来過(略)赤塩君は犬山藩家老之家の由 名は精 陸軍中尉にて 肺の為に名古屋へ帰り 伊勢へ来り 療養手を尽せとも甲斐なく 自ら原書を求めて色々研究するうち 万病に医薬の功の薄き事を知り(略)最も早く原書につきて催眠術を研究し 遂に肺病を全治せしめ 且遍く此法を普及せしめんと東上し 福来友吉の賛成を得 上野精養軒ニ新聞記者を招待して吹聴したるも 金を撒くことを知らす 唯自説をのミのべし為め翌日の新聞に悪口をかゝれ 加ふるに福来氏の裏切にあひ事志と違ひ名古屋に帰りて 一時は盛大なりしも 医師を無用視せし為反対されて 遂に津市に来り 熱崎に療養院を作りしも失敗し(略)大正四年二月 日歿
ほよよ、福来まで出てきた。面白げな人だすね。
「赤塩精」でググったら黒岩さんの「古書の森日記」がヒットした。
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『朝日新聞』夕刊で連載していた「新聞と戦争」が来月20日に発売されるらしい。読んでいない回もあるのでありがたや〜