神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

大東亜心霊学の誕生


福来友吉博士の名前は、『リング』のお陰で再び脚光を浴びたところ。
福来については、寺沢龍『透視も念写も事実である』(草思社、2004年1月)によると、

福来友吉は昭和十五(一九四〇)年三月末に、十四年間勤めた高野山大学教授を退いた。彼はこのとき七十歳になっている。翌年の十二月に太平洋戦争が始まり、戦時下統制によって「超能力」は神国日本の国家目的に反するとされたために、財団法人の大日本心霊研究所を敬神崇祖教会と改称したが、このために福来は戦後に公職追放の身となっている。


実際の福来の公職追放該当事項は「著書」となっている。NDL−OPACによると、『増訂版日本精神の核心』(産霊協会、昭和13年)とか、『日本精神の核心』(皇道日本協会仮事務所、昭和13年)とかを執筆している。ん、「皇道日本協会」・・・・あやすくなってきた!
こりは、大東亜トンデモ学、大東亜図書館学に並ぶ大東亜心霊学の誕生につながるか(笑


追記:書肆アクセスが今日で閉店。さみしくなるね。