神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

1978年に2回あった古本まつり


第31回秋の古本まつりへトチゲキすべく体調を整えたはずが、お腹の調子が悪く朝から四回もトイレに。
用事もあって、10時になっても、ようやく京都市内の某駅を通過したていたらく。初日は古本供養で開会が遅いはずだと、気を落ち着かせる。
会場の知恩寺に着いたのは10時半前後だったろうか。均一コーナーへ一目散。
ふと隣の人が抱えている本を見ると、「こ、これは」・・・
一番上の本は『図書館司書という仕事』という本だ。ま、まさか、この人が!?


書物奉行氏か?」と思って、よくよく見てみると、好青年(黒岩女史談)ならぬ、四、五十代かと思われる人だった。
そもそも今回は来京しないと言っていたね。


均一コーナーで見かけた本。
『別冊いんなあとりっぷ 世界の九不思議』
今東光『十二階崩壊』(単行本の方)
黒沼健が昭和30年代に新潮社から刊行した謎シリーズ(なぜか他の複数の古書店のテントでも同シリーズを見た)


吉村大観堂では江口津『心霊の研究』(明治42年)3000円を見る。目次を見たが面白くなさそうだった。


赤尾照文堂では紀田順一郎『日本のギャンブル』(中公文庫)が500円。こんなのも中公にあったのね。
キクオ書店の3冊500円(1冊200円)コーナーで没後版谷崎順一郎全集の端本13冊とか、『ヒマラヤ関係図書目録』を見かける。


いつもは聞き流しているチャリティ・オークションに何故か聞き入る。
「谷崎順一郎の『源氏物語』、多分全部そろっています。500円から。」
「500円!」


それ以上の声が出ず、500円にて落札。


カムイ伝』端本は18冊で3500円にて落札。谷崎、カムイ伝に敗れたり。


本部にて『京古本や往来』特別号*1100円を買う。100号を出して休刊していたが、再開された。これで、100号の執筆者だったma-tango氏は最終号の男ではなくなった(笑


同誌の京都古書研究会のあゆみを見ていて、「京都古書店地図」完成を記念して組合と共同で1978年4月29日から5月7日まで「古本まつり」を企画(全組合員の店にて開催)、同年11月3日から5日まで第2回古本まつり(百万遍知恩寺で開催)と知る。
ma-tango氏や山本善行氏が第1回から知恩寺の古本まつりに参加しているというのは、正確に言えば第2回古本まつりということになる。


春の即売会は1984年から、夏の下鴨神社の古本まつりは1988年から開始。いったい、わしはいつから参戦していたのだらう。


追記:せっかくなので谷崎ゆかりの東一条の春琴堂書店に寄る。確かに1階正面に「春琴書店 潤一郎書」の額があった。何百回と通った書店だったが、それと知って見たのは初めてかも。


ジュンク堂書店の演劇コーナーで猫猫先生の『リチャード三世は悪人か』が面出しだった。あの高山宏の本*2を出したNTT出版から刊行。


周辺をうろうろして気づいたが、農学部東の「くれしま」を見て、「村さ来」と思っていたのは、「くれしま」だったかもと思った。銀閣寺そばの「セカンドハウス」(ケーキ屋)って昔からあったっけ?

*1:井上章一氏や岡村敬二氏も寄稿

*2:読んだはずだが、何も記憶に残っていない・・・