神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

永代静雄と満蒙研究所


永代静雄は、

田山花袋「蒲団」の田中秀夫のモデル
本邦における『不思議の国のアリス』の最初の翻訳者
「永代湘南」名義でSFを執筆(横田順彌氏の説)
新聞研究所の創設
伝書鳩の愛好家(3月23日5月30日参照)


として知られているが、別の顔を発見した。


『新聞人坂口二郎 昭和編』によると、

昭和8年1月16日 寒気更に加はる。午後、永代静雄君[原注:新聞研究所長]の来訪を受け、「満蒙研究所」の理事たることを諾。


坂口は当時、福岡日日新聞在京客員。


別の日記にも永代が出てくる。
『大蔵公望日記』第1巻だが、

昭和8年2月13日 一〇時三〇分、研究室に行き終日在室。
        来室、永代静雄、千葉、田辺、松井、塩谷


とある。


大蔵は満鉄の元理事だから、坂口と同様、「満蒙研究所」関係の話ではなかっただろうか。
「満蒙研究所」については、不詳。どうやって、調べたらいいのだろうね、こういうのは。