神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

日本古書通信社の謎


福島鑄郎『戦後雑誌発掘』中の「企業整備後の主要新事業体および吸収統合事業体一覧(昭和十九年三月二十一日現在)」に、



 (株)南北社 中市弘
   (統合参加社)甲鳥書林 天理時報社 朱雀書林 六甲書房 日本古書通信社 

   *(新事業体の担当部門)(一)文学(二)文化科学


とある。


また、『日本出版百年史年表』の昭和16年4月1日の条には、


 天理時報社出版部(丹波.のちの養徳社)創業(代表:岡島善次、1894.7.9〜1961.4.9)天理教庁内の印刷出版所・天理時報社の教外出版社として創業[昭和19.10.14企業整備により甲鳥書林(京都)・朱雀書林・古書通信社らを統合して株式会社養徳社を設立.現代表:堀越儀郎]


とあった。日本古書通信社甲鳥書林が、統合していたとは知らなかった*1
八木敏夫・福次郎兄弟が、この事について何か書いているはずだが、見つかったのは、「八木敏夫が語る回顧90年(第4回)」(『日本古書通信』平成11年4月号)で、日本古書通信社が、六甲書房の名で古本の販売や出版もやるようになったことと、六甲書房が天理の養徳社と合併したことが書かれているだけであった。


日本古書通信社の統合については、もう少し調べてみる必要がある。


追記:『R25』の「Bra War」の記事。勉強になるなあ。

*1:ググると、「daily-sumus」の昨年10月27日で言及されていた。