神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

趣味人をつなぐ豊橋趣味会の舟橋水哉

大谷大学博物館では、しばしば大学に関係した仏教者の展覧会が開催される。昨年1月11日から2月10日まで開催された「仏教典籍の宝庫 三舟文庫舟橋水哉コレクション」では、三舟文庫の旧蔵者舟橋水哉(1874-1945)が登場。全然知らない人だったが、展示のパネル…

鹿野治助日記から見た戦時下における本野精吾の絵画教室

書砦・梁山泊から8600円で買った鹿野治助の日記。京都学派の哲学者に関する記載だけで元は取れるが、戦時下の本野精吾に関する記載も興味深い。 (昭和十七年二月) 二十五日 水 午後本野さんと訥庵先生の曾孫大橋氏を訪ねしも留守、本野さんの家で、畫を見せ…

拝啓 壽岳文章様ーー菊地暁「拝啓 新村出様」を読んでーー

菊地暁先生が『国立歴史民俗博物館研究報告』165集(2011年3月)に発表した「拝啓 新村出様ーー柳田国男書簡からみる民俗学史断章ーー」。だいぶ前にいただきましたが、ありがとうございます。面白いので何度も読み返している。菊地論文を読んで幾つか気付いた…

鹿野治助の日記から見た物語「京都学派」再び

書砦・梁山泊の目録*1から鹿野治助(かの・じすけ)の日記を入手。博文館の『昭和十七年当用日記』に昭和17年1月1日から22年10月10日まで断続的に記載されている。鹿野は明治34年生、平成3年没なので、前後の日記も存在すると思われるが、本日記は敗戦前後とい…

日高みほが創った?朝鮮文人協会と李光洙

李光洙(イ・グァンス)という文学者がいた。韓国の夏目漱石に当たる文学者だったという。わしは作品も読んでなくて、ほとんど知らないのだが、三村三郎『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』(日猶関係研究会、昭和28年8月)に名前が出てきて初めて知った人物で…

第五高等学校出身だった谷崎潤一郎の友人小野法順

谷崎潤一郎の友人で知恩院の僧侶や後藤新平の秘書を務めた小野法順については、「まさか、あの小野法順か!?」や「後藤新平の秘書小野法順」で言及したところである。本おや(本は人生のおやつです!!)で入手した長田幹彦『青春時代』(出版東京、昭和27年11…