神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

ZINEの黄金時代ー『古本イエーZINE』9号(狂言屋)へ向けてー


 山梨県立文学館で8月28日まで「文芸雑誌からZINEへ 古今同ZINE誌」が開催された。そこでは、ZINEとは「それぞれが好きなテーマを自由な手法で冊子にまとめたもの」とされている。また、ばるぼら野中モモ編著『日本のZINEについて知っていることすべて:同人誌、ミニコミ、リトルプレス 自主制作出版史1960~2010年代』(誠文堂新光社、平成29年11月)の野中「わたしたちは日本のZINEの黄金時代をいまだに知らない」では、「誰にも頼まれていないけど自分が作りたいから作る自主的な出版物」とされている。表現は異なるが、同じことを言っていると思う。
 若き日の私も、SFの同人誌(当時はファンジンと言った)や京大UFO超心理研究会や近代ピラミッド協会の機関誌に参加したものである。今は、『古本イエーZINE』(狂言屋)に寄稿させていただいている。5号~8号への寄稿については、下記のとおりである。

5号(令和4年11月) 「松尾尊兊先生の古書探索記」
6号(令和5年5月) 「藤田嗣治橋本関雪が戦地に派遣された帝国日本へタイムスリップ」
7号(令和5年11月) 「谷澤永一が青猫書房に注文した?古書のリスト」
*1

8号(令和6年4月) 「京都市立絵画専門学校の関係者が結成した美術劇場とカフェーカナリヤ」*2

 9号(令和6年11月予定)のテーマは「先のことはわからない。けれど・・・・・。」である。同誌は、3月13日の京都新聞で「古本 狂言屋」を紹介する記事(秋元太一記者)で言及されたところである。『古本イエーZINE』が発行されている現在が、ZINEの黄金時代の到来かもしれない。