神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

法藏館図書目録大正15年版と令和6年版


 令和6年版の『法藏館図書目録』が出ていたので貰ってきた。「法藏館の歩みと理念」から一部を引用しておこう。

慶長年間(1596-1615) 大坂城落城のころに本家丁子屋初代西村九郎右衛門、大坂より京都へ転居。のち五条橋通扇屋町で一向宗浄土真宗)の仏書肆を開業と伝える。
嘉永3年(1850-) 初代七兵衛、分家独立して丁子屋七兵衛を名乗り、下京区上珠数屋通東洞院で仏書肆を開業
明治24年(1891) 活版印刷業を兼帯、京都の仏教書出版で初めて出版・印刷の一体化と量産化をはかる。月刊雑誌『法藏』を創刊(昭和19年通巻622号まで発行)
平成23年(2011) 法藏館400年を迎える。

 400年以上の歴史を有する老舗である。そう言えば、100年ほど前の『法藏館図書目録』を持っているので、紹介しておこう。大正15年7月発行で、80頁の冊子。他の図書目録や内容見本と一括で紫陽書院から買ったと思う。1500円くらいだったか。
 両者の目次を挙げておく。

 仏教書中心というのは変わっていないが、学際的に拡大しているし、令和元年からは法蔵館文庫も創設して話題になっているところである。
 「日本の古本屋」には、『大正2年諒闇新年紀年大廉売目録』や『昭和8年度版出版目録』が出ている。明治期には図書目録を出していたと思われるが、法藏館には残っているだろうか。