神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

古本横丁の和本300円コーナーで『懐徳堂考』上巻を

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最近大阪古書会館の古本市で古本横丁の和本300円コーナーに懐徳堂関係の資料が出るなあと思っていたら、四天王寺の古本まつりで天囚西村時彦『懐徳堂考』上巻(明治43年3月印刷)を発見。非売品。復刻版が出ているが、嬉しい1冊。古本横丁はとんでもない本を出すなあ。復刻版の『懐徳堂付録』(懐徳堂・友の会、昭和59年3月)の「例言」によると、

本書は天囚西村時彦氏の名著『懐徳堂考』初印本の複刻である。同書は明治四十三年二月より大阪朝日新聞に「懐徳堂研究その一」と題して連載されたものを、社友有志が同年三月「懐徳堂考上巻」と改題して刊行、翌四十四年七月に同下巻を続刊、二次に亙って私に印行したものである。その頒布部数上巻三十五部、下巻七十五部に過ぎず、まさに稀覯の書というべきものである。

上巻35部の残存状況だが、阪大の総合図書館、池田歴史民俗資料館のほか、国会図書館サーチでヒットしないが大阪府中之島図書館が所蔵しているようだ。私のと併せて現存4部となるか。