神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

静坐社サロンのメンバーだった福田與先生

丸万書店で『福田與先生回想録』(福田與先生回想録刊行会)を拾う」で紹介した福田與は、静坐社*1の研究者の方は既にお気付きのようですが、静坐社に出入りしてました。『福田與先生回想録』の井口大「福田大学学長福田寺住職」によると、

日曜とか平日の夕刻には、各種の会に連れていって頂いた。毎週、北白川の北村勝三郎さん宅での謡の習い事。森信三先生実践人主催の「大阪読書会」、妙心寺管長山田無文老師の提唱「桃花会」、関西大学教授(京都大学名誉教授)柴田実先生の明倫社の講義、吉田の京都静坐社(小林信子先生主催)へ岡田式静坐の実習、等々それぞれ月一回ずつお供させて頂いた。

大谷大学の学生だった井口氏が與と夫の武雄に初めて会ったのは、昭和47年8月白川の瓜生山にある白幽子の遺跡まで案内してもらった時だという。栗田英彦論文によると静坐社は岡田虎二郎在世中の中村屋のような知識人の交流の文化的なサロンとして機能したというが、確かにその通りであったようだ。