神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

文庫櫂で青空書房旧蔵の『NULL』創刊号を

青空書房の坂本健一さんが亡くなられてその旧蔵書は早々に大阪の市会に出たようで、筒井康隆関係の一部を落札したらしき文庫櫂から私が一式購入。筒井氏が家族でやっていたSF同人誌『NULL』創刊号(ヌル編集室、昭和35年6月)はそのうちの一冊。目次は、

お助け 筒井康隆
相撲喪失 筒井俊隆
模倣空間 筒井康隆
S・F一家ご紹介 筒井嘉隆
ホモという動物の話 筒井嘉隆
もしもし 筒井俊隆
二つの家 筒井正隆
タイム・マシン 筒井康隆
投影 筒井俊隆

編集は筒井嘉隆、カットは筒井之隆。非売品、48頁。扉に「筒井」という三文判ではなく銀行印に使うような印が押されていた。康隆氏の手持ち用は手離さないだろうから、父親の嘉隆旧蔵かなと勝手に思っている。「S・F一家ご紹介」によると、嘉隆は学生時代『新青年』を愛読して、時にはちょっとした暗号小説を書いたこともあるという。また、康隆氏ほか子供たちからSFの原稿の束をつきつけられ、読んでみろ、せっかく書いたからひとつ雑誌を発行したい、親父も何か書けと注文されたという。
ところでこの雑誌、国会図書館がなぜか3〜5号を除き創刊号から10号(昭和39年9月)まで所蔵していた。
あるようでないは国会図書館
ないようであるは国会図書館
ぢゃ(^_^;)