神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

谷沢永一の逝去と和田芳恵『筑摩書房の三十年』の刊行(その2)

そろそろ筑摩選書による復刻『筑摩書房の三十年』が出る頃だ。

亡くなった谷沢永一は、平成9年3月16日付毎日新聞の「この3冊」で、「出版社の社史」から次の3冊を選んでいる。
・『講談社の歩んだ五十年』(木村毅監修、1959年)
・『新潮社七十年』(河盛好蔵、1966年)
・『筑摩書房の三十年』(和田芳恵、1970年)

最後の『筑摩書房の三十年』については、

筑摩書房の場合は古田晁の特異な個性に即して出発、志を抱いて進む独自の姿勢が印象的であり、彼を中心とする編集企画者の梁山泊が活写されている。

とある。ただ、この和田の書にも誤りがある。

陸軍情報部の鈴木庫三少佐と、その一味の手で、日本の出版界は完全に牛耳られていた。鈴木庫三は輜重将校で、陸軍少佐として法政大学文学部に学んだ男であった。

「法政大学」というのは、もちろん間違いで東京帝国大学が正しい。

(参考)3月9日

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週刊朝日増刊 朝日ジャーナル 日本破壊計画』。確かに、日本は破壊されてしまった・・・

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