『広瀬正・小説全集』第6巻の月報で大谷羊太郎が「二重の大先輩」を書いていて、『ミュージック・ライフ』昭和32年5月に「広瀬正とスカイ・トーンズ」が紹介されているとある。詳しいことを書いておられないので、初出誌から記録しておこう。
とにかく、このバンドの編曲は殆んど全部、広瀬のペンによるもので、十一人編成に合はして注意深く書き下ろされた、個性的なものである。簡単な流行歌一つにしても、編曲者としての広瀬の努力が払われているわけである。(略)編曲者としての広瀬のアイデアはウディ・ハーマン楽団のサード・ハード時代のラルフ・バーンズの作風に強い影響をうけているようだ。(略)編成は四サックス、四ブラス、三リズムの十一人編成。
リーダーの広瀬以外の編成は、
ペット 先名信勝、市倉隆、佐藤一郎、
ボーン 工藤忠
ピアノ 椎名新一
サックス 加藤光雄、内海弘、大古殿和明
ベース 上田力也
ドラム 滝上達